アメリカ国際離婚完全ガイド 進め方・手続き・知っておくべきこと

本日もお疲れさまです!

こんにちは オレゴンから ゆみです 

おかげさまで今日も笑顔でやってます。

国際離婚が頭をよぎるけど、何からどうしていいのか分からずにただ毎日が過ぎてしまっていくだけで、
どうしていいのか悩んでいるという方がたくさんいます、その中にはDVの渦中にいながら、耐えてるママもいます。

私は離婚をきめてからの行程よりも

離婚をするって決断することが一番何よりも大変で勇気がいることだと思います

離婚を考えてない人も、備えあれば憂いなしじゃないけど、とにかく少しでも知識があるに越したことがない

今回の記事では国際離婚を進めるためのポイントと何から始めたらいいのかをシェアします。

私の場合、離婚が成立できたのは、元旦那の家を出てから4年が過ぎた時でした。
すでに家を出てシエルターでの生活を経て、住むところもできてある程度の基盤を作ってから 
慎重にタイミングを見て離婚の申し立てをしました。
この時の気持ちや精神状態は 今思い出しても、胸が緊張します。

目次

自分の気持ちと状況を整理する

まずは自分自身の気持ちと現在おかれている状況を客観的に整理して、どうして離婚を決断するのか?
今後の生活の見通しを考えてみてください。

①離婚したい理由は何か?

DVを受けているから・価値観の違い・相手の浮気・海外生活に馴染めない

②離婚後の生活はどうしたいのか?

仕事・どこに住むのか・子供の親権

③経済的な自立は可能か?

収入・貯金・支援制度の活用

私はこの支援制度にすごく助けてもらいました。国際結婚の場合頼れる家族は近くにいません
お住まいの地域の支援制度をしっかりと調べることをお勧めします。

④近くにサポートしてくれる人はいるか?

あなたの状況を理解して信頼できて、話を聞いてくれる人

ただ単に、逃げ出したいもう離婚したいという気持ちだけでは現実に何も変わらないです
少しづつできることから下準備をしていくといざという時に焦ることがなくなります。

まずは上の4つの項目に関して、思いつくことを全て書き出してみてください。
書き出すことによって、気持ちの整理と具体的な方向性が出てくるはずです。

私も、毎日毎日、どうしたらいいのか?
離婚をせずに解決する方法はないのか?
私が我慢すればいいのか?変わればいのか?
子供が大きくなるまで、この生活が耐えれるのだろうか?
彼は変わってくれるんだろうか?
子供にとって、この家に住んでた方が幸せなんだろうか?
このままここにて私は笑顔で暮らせるのだろうか?
もしここを出たら子供を食べさせていけるのだろうか?

もう書き出したらキリがないほど毎日それも何年も悩んでいました。

お住まいの州の離婚制度の確認

アメリカの離婚制度はあなたの住んでいる州によって違ってきます。
必ずあなたの住んでいる州の法律を調べましょう。
州によっては、離婚する前に一定の期間別居が必要な州であったり、子供あり、なしの場合で条件が変わってくる場合もあります。

アメリカでは、過失なし離婚(No Fault divorce)が全ての週で認められていますが
過失あり離婚(At-fault divorce)を選択できる州もあります、過失離婚を認めている州では、不貞行為、DV、薬物使用、アルコール依存、などの理由を証明すれば離婚に対して影響を与える可能性もあります。

過失なし離婚(No fault divorce)とは

特徴
配偶者の不倫や虐待などの過失」を証明しなくても、離婚が成立する
申立人(離婚を求める側)が離婚を申し立てる。
離婚手続きが比較的スムーズで、費用が少なく済むことが多い

適用される理由の例

  • 性格の不一致
  • 結婚生活の破綻
  • 一定期間の別居

過失あり離婚(At-fault divorce)とは

特徴
配偶者の過失」を証明する必要がある
証拠を集める手間や弁護士費用がかかるため、手続きが複雑で長引くことがある
配偶者の「過失」が証明できれば、有利な条件(財産分与・親権など)で離婚できる可能性がある
現在でも一部の州では利用可能

主な「過失」理由

  • 不貞行為(Adultery)
  • 家庭内暴力(Domestic Violence)
  • 麻薬・アルコール依存(Substance Abuse)などです。

過失離婚(at -fault divorce)を認めている州は以下の通りです。

  • アラバマ
  • アラスカ
  • アーカンソー
  • アリゾナ
  • コネチカット
  • デラウェア
  • ジョージア
  • アイダホ
  • イリノイ
  • インディアナ
  • ルイジアナ
  • ケンタッキー
  • メリーランド
  • マサチューセッツ
  • ミシシッピ
  • ミズーリー
  • ニュウハンプシャー
  • ニュージャージー
  • ニュウメキシコ
  • ニューヨーク
  • ノースカロライナ
  • ノースダコタ
  • オークランド
  • ペンシルバニア
  • ロードアイランド
  • サウスカロライナ
  • サウスダコタ
  • テネシー
  • テキサス
  • ユタ
  • バージニア
  • ウエストバージニア 
  • ワイオミング 以上の33の州です。

残りの17の州は過失なし離婚(No Fault divorce)のみとなります。

2025年1月現在の調べ

弁護士を探す

国際離婚は、財産分与や親権、日本への一時帰国等が関わってきます。
田舎に住んでいる場合は特にですが、国際離婚を扱ったことがある弁護士を探すのは相当難しいと思いますが
とにかく、この弁護士選びがとっても大切です
多くの弁護士は初回30分の無料相談サービースをしていると思います
無料サービスを利用して自分にあった信用できる弁護士を探してください。

①料金体系が明確か?
初回相談が無料か、有料か確認する
成功報酬型 or 時間制(Hourly Rate)かチェック(高額になる可能性も)
追加費用(裁判費用・書類作成費など)が発生するか

②口コミや評判をチェック
Google Reviews、Yelp、Avvoなどのサイトでレビューを確認
過去の依頼者が満足しているか?

口コミやレビューに関しては、全てのケースが違うためここはあくまでも参考までにと思ってください。

③コミュニケーションが取りやすいか?
日本語対応可能な弁護士 or 通訳サービスがあるか?

 このサービスに関しては田舎ではなかなか難しいとは思いますが、国際離婚に理解がある弁護士
 もしくはあなたの離婚の理由がDVであればそれに理解がある弁護士

返信が早いか、親身に話を聞いてくれるか?

🔍 弁護士の探し方
州のBar Association(弁護士協会)で検索
Avvo. 弁護士検索サイト で口コミをチェック
「Family Law Attorney + 自分の州」でGoogle検索

財産と負債の整理をする

離婚時には財産分与が発生します、あなた自身と配偶者の資産と負債をできる限りでいいのでリストアップしておきましょう。

 確認すべきもの

 共有財産(銀行口座、家、車、保険、投資など)
 負債(ローン、クレジットカードの借金など)
 収入・支出(自分の生活費や子供の養育費を計算)

💡 注意点
・ 相手が財産を隠そうとするケースもあるので、証拠を確保する

 日頃から相手の収入額を知っておく

 家とか車とか銀行口座とかは隠しようがないけど、貴金属とか親から譲り受けた高価なもの等

・ 自分名義のクレジットカードを作っておく(経済的な自立のため)

クレジットカードは必ず必要になってきます。
私は元旦那の家をでた時デビッドカードしか持っていませんでした。
でたあとでも少しづつ信用を作り、カードを持つことができます。

子供の親権、養育費について考える

二人の間にお子さんがいる場合は親権と養育費はとても重要です。

親権の種類

  • Legal Custody(法的親権): 教育・医療などの重要な決定権
  • Physical Custody(物理的親権): 実際に子供と住む権利

親権を決める際のポイント
どちらが子供の主要な監護者になるか?
共同親権にするのか、単独親権にするのか?
面会の頻度・方法はどうするか?

💡 養育費の計算方法
各州に計算ツールがあるので、あなたがお住まいの州のChild Support Calculator(養育費計算機)で試算することができます。

親権が100%取れたとしても、面会権というものがあって子供が18歳になるまでの間は両親の間を行き来することになります。誕生日だったり、ホリデー、学校の長期休み等。この取り決めがとても大変なんです、いかに双方が平等に子供と過ごせるのか?双方が納得いく結論、何よりも一番大切なのは子供の精神面を考えて決めてほしいと思います。

離婚の申請 

準備が整ったら、裁判所に離婚申請をします。

 申請の流れはこんな感じです

①必要書類を準備(Petition for Divorce を作成)

離婚を申し立てする側が州の家庭裁判所に離婚申立書を提出します。

②配偶者に通知(Serving Papers)

申立書を相手方に正式に通知します。

相手方は一定期間内に応答書を提出します。

③相手が合意すればスムーズ、争う場合は裁判

財産分与、親権、養育費などについて合意を目指します。

日本の離婚用紙のように紙切れ一枚ではなく、かなりの枚数に渡っていろんなことを記入します。
あなたが離婚の申請をして、あなたの条件に相手が合意すれば争うこともなくスムーズに行きます。
またお互いが離婚に同意をしていているのであれば話し合いで解決することも可能です。

まとめ

私が婚姻生活をしている頃、離婚のふた文字が頭をよぎった頃から離婚の際に必要になると思い、証拠となることを日記に記載したりとかしていました。
日本の感覚で、証拠があった方が離婚時にそれが理由になると思っていたからです。
いざ離婚をしたいと思った時に初めて、No fault divorceという言葉を知ったと共に私の住むオレゴン州はそれにあたることを知りました。

今から13年も前のことです、情報の取集とかしたくてもSNS等も今のようになく、周りに同じ状況の人どころかDVのことを話すのも恥ずかしくて、誰に相談できるのか?アメリカでの離婚は何から始めればいいのか?
親には心配かけたくなし、とにかく行動に移すための一歩を踏み出すまでにすごく勇気が入りました。

アメリカは州によって、また住んでる郡によっても受けれる支援制度さえも違いってきます
まずはいかに正しい情報を取集することがとても大切です。


最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今回の記事があなたの一歩につながりますように。

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