こんにちは オレゴンから ゆみです。
今日も一緒に 一杯 笑っていきましょう!
ドメステックバイオレンスと聞くとまず何を思い浮かべますか?
世間一般には家庭内や親密な関係の中で起こる暴力というイメージが大きのではないでしょうか?また被害者側に注目されることの方が多いドメステックバイオレンスですが、今回は加害者がどうしてドメステックバイオレンスを起こしてしまうのか?
加害者の心理を知ることにって、少しでも今の現状の解決策に役立てて欲しいです。
ドメステックバイオレンス加害者の心理と背景
加害者がドメステックバイオレンスに至るには、いろんな心理的背景がありますが 加害者の最も多い共通点として自己中心、自己愛、支配欲が強く、また幼少期の家庭環境も大きく影響していることがほとんどです。
- 加害者が行動に出るまでの3つの周期
- 緊張期
- 爆発期
- ハネムーン期
- 加害者の特徴
- 加害者の生い立ちと家庭環境
- 加害者の一般的な言い訳
加害者が行動に出るまでの3つの周期
加害者が行動に移るまでには3段階の感情の変化があります。
緊張期 蓄積期とも呼ばれますが、これは相手に対してイライラし始める時期を言います。
爆発期 加害者がストレスの限界がきて実際に暴力の行動に出る時期です
安定期 この時は別人のように優しくなり、反省もして謝罪をし改善する約束をしてきます。
加害者はこの3つの周期を定期的に何度も繰り返し 徐々にその暴力の度合いも酷くなってきます。
加害者の特徴
支配欲が強い 相手をコントーロールして、自分の思い通りに動かそうとする。残念ながら加害者本人にこのコントロールをしているという自覚はないのです。
感情のコントロールが苦手 相手が自分に従わないことに対しての 不満や怒りを適切に表現できず、暴力や言葉で爆発させます。
自己中心的、自分の正当化 自分は常に正しく、全てを正当化します。言葉巧みに相手が悪いと責任を押し付けてきます。
外面が良い とにかく世間での外面が良いのです、職場でも友人の間でも 穏やかで周囲に気づかれることがありません。
自己肯定感が低い 自分自身に対する劣等感や不安が強い、そのため相手を支配することによって、自分の価値が相手より優っていると確認します。
嫉妬深く、独占欲が強い 相手に対して過剰に束縛的で、全てにおいて管理したがります。
これらの加害者の特徴から見てもわかるように、加害者は愛する人を独占したい、相手を自分の所有物として扱い心も身体も支配することで愛を確認したいのです。自分はこれだけ愛してるのに、同じように相手にも全てを受け入れてもらいたくて、それが思い通りにならないと その怒りの感情を爆発させて暴力に至るのです。
加害者の生い立ちと家庭環境
ドメステックバイオレンスの加害者になってしまう要因の一つに、幼い頃の家庭環境も大きく影響しています。
子供の頃に、親や学校の先生から褒められたことがなく、親の関心を受けることなく育ったため、自分を認めてほしい、相手を独り占めしたいと思うようになる傾向があるのです。
反対に、子供の頃に親や祖父母に甘やかされて、なんでもいうこと聞いてもらえて、欲しい物もやりたい事も全て手にはいり育った場合もです。 (この場合裕福とかとは違います)小学生くらいまではいいかもしれませんが、高校生、大学生、そして社会人になった時、社会では自分の思い通りにならないことに気づき、その苛立ちの矛先がパートーナーに向けられるのです。
もし、子供の頃に加害者本人がドメステックバイオレンスを受けていたら 大きくなって力ができたら反対の立場になれるんだという潜在意識が出来上がってしまうのです。
家庭内で父親から母親に対してのドメステックバイオレンスがあった場合、それを間近で見て育つと 強い父親が弱い母親に対して暴力を振っていることが悪いことだと認識はしていても、暴力を振るわれて謝っている母親に対して、惨めだとかみっともないと思う感情を抱き、将来ドメステックバイオレンスをしてしまう傾向になってしまいます。
例えば、加害者本人が子供の頃に直接ドメステックバイオレンスを受けてなかったとしても、もし加害者の幼少期がこのような家庭環境を過ごしていたのなら、加害者の幼少期に埋め込まれてしまった深い闇が原因になっているケースもあります。それを考えると彼らも被害者なのかもしれません。
加害者の一般的な言い訳
一番多い言い訳は 全て 被害者のせいにする 『お前が怒らせたから』『お前の態度が悪いから、手を出さざる終えなかった』等 被害者を非難することで、暴力の原因を被害者に押し付けます。
次に多いのは以下のものになります
暴力を軽視する:『大したことはしていない』『お前が大袈裟だ』『どこの家庭にもこんなことはある』と暴力の影響を過小評価して、問題を小さくします。
外部要因のせいにする:『仕事で疲れていた』『酔っ払っていて覚えていない』と自分以外の要因を持ち出して責任の転換をします
一時的な感情のせいにする:『イライラしてカットなってしまった』『本当に反省している、もう絶対にしない』と一時的な感情のせいにすることによって、繰り返す要因がないことを相手に思わせる。
愛情を盾にする:『お前のことを愛してるから、感情のコントロールができなかった』『お前のためにやった』と暴力を愛の表現の一つとして、正当化しようとします。
被害者を脅す、情に訴える:『お前がいなくなったら、俺は自殺する』『お前が警察に言ったら、家庭が壊れてしまう』『子供達がかわいそうだ』と恐怖や罪悪感を利用して被害者の行動を抑制します。
被害者を孤立させるための発言をする:『俺がいなければ、お前は何もできない』『誰もお前のことなど助けてくれない』『一人でやっていけるわけがない』と被害者が外部の助けを求めることを制御します。
これらの言い訳を見てもわかるように、加害者は常に正しく、原因を作っているのは被害者側だと思わせてしますのです。これらの要因には加害者の幼少期のバッググランドも大きく影響していると思われます。
こちらの記事でドメステックバイオレンス(DV)について詳しく説明させていただいています。
まとめ
ドメステックバイオレンスの加害者本人は、自分が加害者だという意識はありません。一般的な愛し方がわからず、束縛や自分の思い通りに相手を支配することが愛情表現だと勘違いしているのです。
今回は加害者側に焦点を当ててお話ししましたが、ドメステックバイオレンスは加害者、そして被害者の相手に対する依存から中々解決に至らないケースがほとんどです。
もしあなたが今のリレーションシップの中で ドメステックバイオレンスの疑いがあると悩んでいるのなら、まずは信頼できる身近な人に話をしてみてください。
今回の記事があなたの一歩につながりますように。